世の中の常識としての「文化」に対して、一部の人たちの間で培われた文化があります。サブカルチャーと呼ばれる価値観です。時に「きわ物」扱いされることもありますが、暮らしや生活を大きく変える力を秘めています。

 

f:id:tanazashi:20160411162754j:plain

「サブカルチャー」を堂々と看板に掲げた出版物が「クイック・ジャパン(QJ)」です。

「22年も続いてるんだ」と、まずはびっくり。浮き沈みが激しいこの世界で長寿を保つこと自体が奇跡です。

出版社は太田出版。お笑い系芸能事務所の太田プロダクションに所属していたビートたけしの本を出版する目的で、太田プロダクション出版部から独立したことで知られる出版社です。「永遠の0」(2006年)「自殺サークル」(2008年)「絶歌」(2015年)など問題作の出版で知られています。

しかし、太田出版の主力はこちら。サブカルチャーに対する情報発信は「クイック・ジャパン(QJ)」の独壇場です。まだ誰も知らない頃から「エヴァンゲリオン」や「ももいろクローバー」を特集した鋭い嗅覚に人気があります。

f:id:tanazashi:20160411165402j:plain

毎週定期的に配本される書籍だけでは書店の個性を主張しきれません。そのため、折に触れ特集企画を作る必要があります。版元と交渉して在庫をまとめて展示販売する企画は、読者にとっては買いそびれた商品を手に入れる機会を、出版社にとっては在庫と知名度を高める一石二鳥の効果が期待できます。

f:id:tanazashi:20160411170100j:plain

出版社側でも、毎回テーマを絞ってまとめた企画は、時間がたっても風化しにくいことから資産的な価値が出てきます。特に人気のあるバックナンバーを増刷し、書店の企画にあわせて提供するなんてこともあります。

f:id:tanazashi:20160416194153j:plain

放送局員にとっても、先行して評価が固まり始めた人やテーマがあると、それを核にして番組企画が通りやすくなるため、注目している出版物です。

クイック・ジャパン(vol.124)

クイック・ジャパン(vol.124)
価格:1,058円(税込、送料込)

関連記事